さらに俺の土曜日もすぐなくなってしまうのだろうか?

気まぐれ更新。いつまで続くやら……。

作業室としての試験会場

先日とある資格試験を受けることになっていたが、自分の意志の弱さから結局参考書を数ページ読んだだけしか勉強しなかった。こういう姿勢で20代を割と無駄にしていることは否定できないので猛省が必要なわけではあるが、どうせまた繰り返してしまうのだろうと浅い所で感じているのも事実。これ以上反省文を晒すつもりもないので反省はここまで。

当日は会場に行かず棄権するつもり満々であったが、諸事情あったことから会場には行き、自分の座席には着席。通常試験直前は自信がない時の緊張感であるとか、逆に自信がある時の余裕感というような独特の雰囲気がある(残念ながら最近自信のある状態で試験に臨むことが激減している)が、当然のことながらそんなものは感じられずただ試験監督の指示に従い、スマートフォンの電源を落とした。

試験開始後は取り敢えず問題文を眺めるが勿論問題は解けない。集中している周囲と対照的に腑抜けた顔をして時計を見ていると何度も試験監督と目が合ってしまった。即退出が出来ないためこのまま時間が過ぎるのを待つしかないわけだが、それも面白くないので問題用紙の白紙のスペースを使って月曜日からの仕事の予定を考えたり、具体的には書かないがもう少し広い範囲のことを考えたりと普段じっくり考えないことを飽きるまで考えてみることにした。

当然試験会場は静かであり、周りで立ち上がるような人もいなければ、スマートフォンを使うような人もいない。自分もその状況は同じであるから、誰にも邪魔されず、かつ脱線することなく考え事に集中することが出来た。周りは真剣に試験に取り組んでいる分、何となく自分も姿勢を正して真剣に考え事をしていたように思える。少なくとも試験勉強に対する姿勢よりは真剣だった。

結局退出可能時間となったことに気づかず、ある程度経過してから堂々と退出をした。試験監督さんの仕事を少し増やしてしまったが、そこは気にしないでおく。正直な所明らかな時間と金の無駄遣いであるが、色々やるべきことやりたいことの優先順位を無視して考え事をすることは普段の生活で少ない気がするのでそういう意味では良かったと思う。それ以外に何もすることが無い時には普段しないこともするのだなと自分の弱い意志の中にも最後の希望が見えたような気もする。

よく〆切が迫った作家が独房のような所で監視されながら作業している(冒頭によく、と書いたがSHIROBAKOの監督しか今のところ浮かばない)が、案外密室でやるよりも「試験会場」で受験生に囲まれながら作業をするのが一番良いのではないかと思ってしまった。前述した適度な静かさ、真剣にやろうという雰囲気に加えて「制限時間」という追い込み要素もあるので、集中するにはいい環境だと思う。自分が試験を主催することはなさそうだが、「貸し受験座席」でも当日やってみると面白いかもしれない。

 

ちなみに試験時間一杯までいられなかったのは空腹でその後何を食べるかしか考えられなかったためなので、「試験」前にはちゃんと準備をしたい。